* sol-fa-soft冬コミ新作
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2009年11月25日

想いは遙かなる草原へ…「Phantom INTEGRATION Nitro The Best! Vol.1」


「Phantom INTEGRATION Nitro The Best! Vol.1」(Nitro+)

 商業作品です。まずは個人的でとても失礼なエピソードをひとつ――1999年当時、私は某美少女ゲームメーカにて雑用などをやっておりました。美少女ゲームメーカには多少、横のつながりというものがありまして、仲の良いメーカからは新作のサンプルがどんどん送られてきたりするのです。ある日出社してみると、会議机の上に、地味なデザイン、とてもじゃないけどキャッチィとは言えない絵柄、聞いたことのないメーカ、今ひとつピンとこないタイトル……のパッケージが置かれていました。上司に聞いてみると、先日知り合った新鋭メーカの新作だそう。他にもいくらでもやるべき作品が積まれていた私は「ふーん」とその、エロゲーなんだか一般ゲーなんだかもよくわからないパッケージを一瞥しただけで、その場はスルーしたのでございます。

 数日後、出社するとなんだか隣の席のP氏が騒いでおるのです。これはとびきり面白かったからやってみろ、と。その手には、先日思いっきりスルーした「Phantom of Inferno」のパッケージが。P氏がそれだけ言うのならと、私は自分のPCにそのゲームをインストールしてみました。就業時間であるにも関わらず…(笑)

 これまた数日後、「Phantom of Inferno」のパッケージを片手に、必死に布教活動を行う私がおりました。今書いているこの文章もその延長なのではなかろうか。とにかく、やってみろ。その一言に尽きる作品です。10年前の作品ですし、もう古くなっている部分もあるかもしれませんが……しかし、「この作品から始まった」というものも確実にあると思います。例えば、「一般人が暗殺者として育成される」という概念を、美少女/萌え系の業界に持ち込んだ初めての作品ではないかな。(この作品が美少女/萌え系かというとそれはそれで疑問ですが)

 アニメもやっていたようですが、どんなもんだったんですかね。今、これを、新作として世に広めるには、ちょっと使い古された感もあると思います。当時は、全然そんなことなかったんですけど。
posted by 桐原巳弥人 at 03:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2009年07月07日

大いなる存在の前で、人は…「神愛 〜Shin ai〜」


「神愛 〜Shin ai〜」(サイク)

 商業作品です。当時私が大好きだった美少女ソフトハウス・サイクの3作目です。青の扉 白の鍵花暦と合わせて私が勝手に「3部作」と呼んでいますがストーリー的には全く関係ありません。完成度としては本作が一番高いと私は思います。

 現代と、中世あたりの和風世界、洋風世界、あるいはアラビア風世界を行ったり来たりしながらストーリーが展開するアドベンチャーゲームです。ほぼオーソドックスなスタイルですが、時代選択画面などにはトリック的な特徴があったりもします。大きなテーマは宗教! 文化としての宗教というものに翻弄される人間たちを描いた作品です。今まで、生命、宇宙、時間……色々なテーマを扱った美少女ゲームを見てきましたが、宗教というものをこれほど真摯に扱った作品は、私が体験している中ではこれが唯一だと思います。かなり、チャレンジ精神が感じられるのですよ。洋風世界やアラビア世界において宗教というと、何を想像しますか? しかもこの作品がリリースされたのは911事件の後ですし…。

 しかし、いつだって根底に流れているのは究極的な優しさ、そして神の愛です。私の個人的な美少女ゲーム史に残る名作。当然ながら賛否両論はあると思いますが、長いストーリーゲームが得意な方にはぜひプレイしていただき、大いに語り合いたいものです。(笑)
posted by 桐原巳弥人 at 02:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2009年06月24日

ふがいないレビューで失礼…「朝の来ない夜に抱かれて -ETERNAL NIGHT-」


「朝の来ない夜に抱かれて -ETERNAL NIGHT-」(F&C)

 商業作品です。Naturalなどを作った開発陣が半独立したDREAM SOFTというメーカが作り、FC03というブランドから2002年に発売されました。何もかもが懐かしい。(笑) F&Cにしては珍しい伝奇ものなわけですが……しかし同じく伝奇ものである水月の発売も同じ頃で、ちょっとその影に隠れちゃった感は否めませんね。というわけで、敢えて隠れた名作と言い切ってしまいましょう。

 何らかの事件や事故で死ぬはずだった登場人物たちが、何故か生きながらえているという矛盾と戦うようなお話……だったと思います。(笑) いや、超すみません、偉そうなこと言っておきながらストーリーとかあまり覚えていないんですよね…。しかし強烈に覚えているのが、主人公をはじめとする登場人物たちの言動のかっこ良さ、それから演出に使われるアニメーションでしょうか。2Dゲームにこれほど親和しているアニメーションを私は他に知りません。でもまあ、Hシーンがアニメするわけじゃないんですけど…。

 それから、例えば水月やら痕やら(最近の伝奇ものを知らないので例えが古いですが)、そういった質実な作品に比べるととても厨っぽいです。つまり「方向性としてはライトノベル」と言えばわかりやすいでしょうか。とにかくノリ重視な作品。とにかくサクサクと楽しくプレイできた記憶がありますので、ライトノベル的に遊んでみてください。

 (うーん、今日のレビューは本当にムリがありますね……ぐぐったら絶賛されている方がいらっしゃったので参考にしてください)
posted by 桐原巳弥人 at 00:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2009年05月27日

お花の妖精と仲良くなろう!「花暦」


「花暦」(サイク)

 久々に商業作品。私がかつて大好きだった美少女ゲームメーカ・サイクの2作目ですね。「ガーデニング育成シミュレーション」と銘打たれておりまして、庭をいじって花を咲かせてその妖精と仲良くなる、という楽しい発想のゲームです。

 もちろん第一の魅力はゲーム部分にあるのですが、私がこの作品を大好きである理由はストーリーにあります。「花の精と仲良くなる」と書くとほのぼのメルヘンな感じがしますが、しょせんは人間と花の関係。季節が変わると花は枯れてしまうのです。しかし、彼女らの種は脈々と受け継がれていきます…。

 出会いと別れ、生と死、そして人間が命を繋ぐ本質とは何か。そこまで考えさせられる名作だと思います。無論、詳しく書くとネタバレになりますので、ぜひ……まあ、とりあえず庭をいじって遊んでみませんか、という感じです。

 実は1作目(これは前にもご紹介しましたが)、3作目もかなり深いテーマを扱っています。チェックしてみてください。


「青の扉 白の鍵」(サイク)
 サイクの1作目。うそつき病院もの。(笑) 以前レビュー記事を書きました。


「神愛 〜Shin ai〜」(サイク)
 3作目。世界の宗教もの、というこれまた珍しいテーマ。いずれレビューします。
posted by 桐原巳弥人 at 01:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2009年01月16日

素晴らしきバカゲーの世界!「裸エプロン学園」


「裸エプロン学園」(せ・き・ら・ら)

 商業作品。

 朝起きたら、女性の服装がぜんぶ裸エプロンになっていた……という、歴史に残るバカゲーです。普段着やセーラー服が裸エプロンなのはもちろんのこと、体操服やスーツやドレスもぜんぶ裸エプロン。こうやって文字にすると何のことやらサッパリだと思いますが、↑紹介画像を見ていただければ一目瞭然かと。ちなみに女の子を後ろから見るのはマナー違反なんだそうです…。

 ゲームスタイルは、裸エプロンであることを除けばごく普通のアドベンチャーゲーム。ストーリーも、裸エプロンであることを除けばごく普通の学園恋愛もので、特筆するべき展開は裸エプロンであることを除けば皆無です。しかし、しかしですよ、裸エプロンなのです。主人公以外みんなこれが普通だと思ってるらしいのです。これをバカゲーと言わず何だと言うのか。

 よくもまあこんな設定を考えて、よくもまあ最後まで作りきったもんですよ。とりあえず、このゲームを作った人は頭がおかしいと思います。(褒め言葉)

 個人的には、体育祭の一連のシーンが好きかなあ。障害物競走とか、応援合戦とか。当然裸エプロンでやってます。
posted by 桐原巳弥人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年11月10日

嘘をつくなら真剣に!「青の扉 白の鍵」


「青の扉 白の鍵」(サイク)

 商業作品です。パッケージ版の発売は2000年6月。いつも言ってますが、これももうそんな前になるのか…。2001年〜2002年当時、一番好きな美少女ゲームメーカは? と聞かれたら必ず「サイク」と答えることにしていました。ものすごくいい感じの作品を連発する神みたいなメーカ。そのデビュー作ですね。

 いままで適当にがんばってきた主人公が怪我かなんかで入院することになり、病院のスタッフや他の患者さんとのふれ合って行くことによって、より良い自分に生まれ変わっていく、みたいなお話。それだけ聞くとまあ普通の病院ものかな、くらいに思いますよね。もちろんストーリーの完成度もなかなか高いと思うのですが、この「青白」をプレイして目から鱗が落ちたのは、「恋愛アドベンチャーゲーム」としてのゲーム性なのです。

 基本的には女の子との会話の中で色々と質問され、よりその女の子の好みに合うような答えを選択していくという感じです。ここまでも普通。面白いのは、この質問の答えがゲームの内部的にいちいち記録されているというところ。例えばAさんにカレーとラーメンどちらが好きと聞かれて、Aさんはカレーが好きそうなのでカレーと答えたとします。その次にラーメンが好きそうなBさんに同じ質問をされたとき、ラーメンと答えると嘘つき呼ばわりされたり軽薄な奴だと思われたりします。凄くないですか。私は、初めて嘘つき呼ばわりされたときは驚愕しましたね。

 というわけで、最初は本当にプレイヤ自身の好みで選択していくことをおすすめします。それなら嘘をつく機会がないですから。しかし、特定の女の子を攻略するとなると……もう記憶力ゲーと化します。(笑) 前回プレイ時とかの余計な記憶と混ざってしまったりして、自分の心許ない記憶力に失笑しながらのプレイ。そういう意味ではけっこうマゾゲーなのかもしれません。どうしてもだめな人はメモのご用意を。それでもけっこう楽しく遊べると思います。
posted by 桐原巳弥人 at 09:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年10月31日

切ない運命のお話「妖獣戦記A.D. 2048 〜真・説・序・章〜」


「妖獣戦記A.D. 2048 〜真・説・序・章〜」(D.O.)

 商業作品です。とても古い作品のリメイクなのですが、これがね、私は隠れた名作だと思っとります。私は当時FM-TOWNSでプレイしておりましたー。懐かしいね。

 核戦争の後、突然変異か何か(←このへん適当に言ってます)で「妖獣」というモンスターが蔓延るようになってしまった世界。人類を苦しめる妖獣の対策として、クローン技術か何かで(←同じく適当)戦闘に特化した人造人間「バイオソルジャー」(全員女性。これにも何か理由があったはず)が作り上げられます。司令官であるところの主人公(プレイヤ)率いるバイオソルジャー達と妖獣の戦いの物語です。

 ゲームとしては、比較的ぬるめの戦術シミュレーションですね。襲撃を受けた施設で、妖獣に襲われている女の子を救助しつつ、妖獣を殲滅するのが主なミッションです。Hシーンは当然触手メインで、妖獣に襲われている女の子を助ける際にその様子を見ることができます(と、文字にして書くとちょっと最低な感じもしますがw)。その他、主人公とバイオソルジャーとの恋愛っぽいものもありつつ、という感じ。

 妖獣戦記の何がいいって、ちゃんとSFなところなんですよ。「妖獣」というのはつまりいったい何なのか。そして造られた人間・バイオソルジャーの運命やいかに。続編が2作ありまして、真相の真相は残念ながらそちらで語られます。(笑) はやくダウンロード版出ないかなあ…。っていうか、「続・妖獣戦記」はリメイク版が出てるのですが、「妖獣戦記2」はまだなんですね…。っていうかD.O.って最近動いてないんですか? あらら…。やるからには、ぜったい2までやって欲しいところなのですが。


 ところで。広崎悠意さんというエロゲー作家というか、原画もシナリオもディレクションも軽くこなしちゃうクリエイタさんがいらっしゃいまして、妖獣戦記といえば広崎さんの作品というイメージがあるのですが、その方は最近何をしておられるのか……と思って調べたら、今でもSFなエロゲーを作ってらっしゃるようです。しかも原画もシナリオも!! 昔憧れた者としてとても嬉しく感じました。これ買ってこよう……と思ったらものすごい偶然。DLsiteに今日登録されてました。


「淫暴の惑星〜破壊と欲望の衝動〜」(暗黒劇場)

 買っときます。
posted by 桐原巳弥人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年10月21日

『わはー』というのはこれです。「水月」


「水月」(F&C・FC01)

 これも超名作ですねー。先日ご紹介したCanvasと同じメインスタッフ、シナリオ:トノイケさん、原画:☆画野朗さんという両氏の名前を一躍有名にした作品。ちなみに☆画野朗は「がやろう」と読むそうです。エロゲオタの皆様にはおなじみだと思いますが。

 主人公は、記憶喪失です。彼は記憶をなくす前は「完璧超人」だったらしく、友人達はそのつもりで接してくるのですが、「お前ら昔の俺じゃなくて今の俺を見てくれよ!!」という……実際はもっと穏やかで優しい流れなのですが、導入はそんな感じです。全体としては、一応「伝記もの」と言われるジャンルですね。詳しくはDLsiteの紹介文とかを読んでください。

 多少冗長気味なところはありますが、ストーリーと文章が素晴らしいことは保証しておきます。あと、キャラクタを中心に鑑賞する人にもおすすめ(当時、雪さん雪さん言ってる人がそこらじゅうにゴロゴロしてましたよね!)。そして言うまでもなく、☆画野朗先生の絵が好きな方は必携ですね。

 そんなところです。ネタバレなしで説明できることはあまりありません。とにかくやれ、ということで。あとこのへんの作り手たちはロリコンに優しいので、そういった方にも大いにおすすめしておきましょう!(笑)
posted by 桐原巳弥人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年10月17日

動物っ子(?)たちとH生活!「Parallel Harmony」


「Parallel Harmony」(シーズウェア)

 「後期シーズウェア」というイメージであり、けっこう最近な気がしてましたが2000年発売。もう8年も前になるのですか。恐ろしいことです…。というわけでシーズウェアのギャグもの。と言えば「地っ球の平和をま〜もるためっ!!」(DLsiteでもDMMでも取扱がないのでデジケにリンク)という作品と同列に語る場合が多いようですが、私は断然、このParallel Harmonyの方を推します。

 主人公の学校にある不思議な扉を開いたら、向こう側の世界と繋がっちゃった → 向こう側の世界の女の子と仲良くなろう! みたいなお話でしょうか。まあちょっと(?)違うけどそんなもんだと思っていて良いです。とにかくライトにテンポよく展開し、基本的にはスラップスティックなのですがホロリとさせられる展開もありつつ、そしてエロい要素もかなりいい感じ。個人的には向こう側の人たちが基本的にはいてなかったりするのが(略

 商業では珍しく「肩肘張らず、気楽にプレイできる」作品です。ダウンロード販売的には割高感の否めない価格設定ですが、それだけの技術というか、プレイヤを楽しませてくれるポテンシャルは持っていると思います。ただ、2000年当時の時事ネタが多いらしいのでそれだけはご注意ください。私は発売当時にプレイしたので、細かいことはよく覚えていないんですよね…。(笑)
posted by 桐原巳弥人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年10月06日

秋の夜長のキャンペーン'08「VIPER V10」

 10月1日から10月31日までの間、DLsite.comにおいて「秋の夜長のキャンペーン'08」と称し、Professionalの10作品が最大7割引というセールを行っているようです。

 この中で、一番のおすすめはもちろん「EVE burst error」です。この機会にちょろっと、最初だけでもプレイしていただけるとレビュア(?)冥利に尽きます。(無論、ちょろっとプレイすれば続きが気になるのではないかと思います) よろしくお願いします。

 で、せっかくなのでもう一作おすすめしておきます。こっちは純粋なエロ系で。


「VIPER V10」(ソニア)

 当時一世を風靡した感のある、アニメーション・オムニバス・アドベンチャーゲーム「VIPER」シリーズの、確か3作目くらいじゃなかったかな。当時にしてはかなり滑らかで綺麗なアニメーションにより、それ以前も一定の人気はあったのですが、このV10くらいでブレイクしたような気がします。私の記憶に間違いがなければ。(笑)

 本作もオムニバスなので全3話なのですが、一番人気は何と言っても「ノーザンライト」でしょう。大人気を博す剣道娘あすかの登場するお話です。後に、この子だけのために続編が作られます。それがこちら。割引はしていませんが…


「VIPER CTR 〜あすか〜」(ソニア)

 VIPERシリーズの中でも2文字目にTが入っているもの(CTRとか、GTSとか)はオムニバスではなく、それなりにボリュームのあるお話になっとります。

 あすかは表情のよく出るいいキャラクタだと思います。そしてぐりぐり動く。アニメ作品好きの方はぜひどうぞ。最近のDL同人的アニメ作品にも引けを取らない出来だと思いますよ。
posted by 桐原巳弥人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年09月25日

あーなーたーだけまーつのー「CanvasDVD〜セピア色のモチーフ〜」


「CanvasDVD〜セピア色のモチーフ〜」(F&C・FC01)

 いやはや、これも懐かしい。F&Cという(かつての?)超有名メーカの作品で、トノイケさんという超実力派シナリオライタさんのデビュー作です。(だったよね?) 続編はテレビアニメ化もしました。

 絵画の道を目指しているにも関わらず、絵を描く楽しさや情熱を失いかけている主人公と、その周辺の女の子のお話です。「さすがF&C!」みたいな王道ならぶらぶ展開もありつつ、その一方でぐだぐだした登場人物たちが自分を取り戻していくような展開もあり、なかなかあなどれないストーリーになっとります。

 ビジュアル面では、この特徴のある塗りがポイントでしょうか。サンプルを見るとキャラクタによってニュアンスが違いますが、これは「DVD版」で女の子自体がひとり追加されているからです。ちなみに私は最初のバージョンしかプレイしていないので、その整合性などについてはわかりません。どなたか、そのへん試してみてください。(笑) とにかく、元々いる女の子に関するストーリーの面白さは保証しますので。

 あと、この頃のF&Cは、くにたけみゆきの歌がいいんですよね。どの曲が一番好きかと聞かれたら……バーチャコールSとか?(笑)
posted by 桐原巳弥人 at 01:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年09月16日

エロゲーで泣きましょう。「家族計画〜追憶〜」


「家族計画〜追憶〜」(D.O.)

 超名作で、本当に今更、よりによって私がご紹介するのは非常におこがましいのですけれど。
 あと今回の文章のキモさは当社比2.3倍です。スミマセン。(笑)

 先日、友人とお酒を飲みながら「一番泣いたエロゲーって何だっけ?」という話になりました。私も黎明期からエロゲーをやっている身、泣けるエロゲーには色々心当たりがあります。Ambibalenz、DESIREから始まり、YU-NO、ONEなどなど……それぞれ思い入れがあります。その中でも、私の結論としてはこの「家族計画」ではないかな、と。

 ワケありの老若男女7人が、雨露をしのぐために偶然、ある廃屋に居合わせました。利害が一致した彼らは、互助団体としての「家族」になり、かりそめの生活が始まります……というストーリー。一言で言うなら、波瀾万丈な彼らの人生の中の「ほんの一瞬の雨宿り」みたいなお話でしょうか。

 笑いアリ涙アリのこの切ない家族のお話を皆様におすすめしたいのですが、もう、なんと言っても、商業作品ですので長いです。少し前(と言ってももう7年前か…)の作品ですので最近のエロゲーよりマシだとは思いますが、それでも長いです。しかし、そんな長い時間をかける価値はあります。断言。

 Windows世代の美少女ゲームの歴史において外せない作品のひとつだと思います。未プレイのエロゲオタの方は、是が非でもと言ったところです。私も、久々に再プレイして泣こうかな…。
posted by 桐原巳弥人 at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年07月22日

意外と気軽に堕落ゲーム「闇の声特別編」


「闇の声特別編」(ブラックサイク)

 商業作品です。実はサイクというメーカが大好きなんですよ。無印サイクの青白花暦神愛の3作なんてもうほんとに素晴らしい出来だったのですが、それはまた次の機会にご紹介するとして。今回はブラックサイクです。

 ゲームジャンルは、静的なシミュレーションという言い方が近いでしょうか。館の女主人小夜子、メイドさんという2人の女性を操作して、館に迷い込んだ男女7人を性的に堕落させる、というゲームです。最初は単純に小夜子とKがそれぞれ誰かを誘惑するだけみたいな感じなのですが、次第にみんな性的にだらしなくなってきて、操作できるキャラクタが増え、訪問者同士で絡むようになったりします。そして、いずれは放っておいてもみんなどんどん堕落していっちゃったりして……「痴態連鎖」とはよく言ったものです。この部分は本当にうまくできています。ゲームとして楽しいです。

 そしてもちろんエロさも充分にあります。絵柄については好みの分かれるところだとは思うのですが、興味があったらぜひ、気軽にマウスボタンをぽちぽちとクリックして、館のお客さんたちを堕落させてみてください。続編が2つ出ていて、それがちゃんと売れてるのも納得です。


「闇の声 II」(ブラックサイク)


「闇の声III〜五芒三欲魔方陣〜」(ブラックサイク)
posted by 桐原巳弥人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年07月18日

独特の淡い作品「夏菓子」


「夏菓子」(mini)

 商業作品です。オーソドックスな美少女ゲームで、取り壊される旧校舎が云々……という設定は紹介文などを読んでいただくとして、とにかく数人の女の子たちを説得するために、色々とパシリ的な要求を飲んでいく、というお話。

 言うまでもなく、この作品の最大の魅力はグラフィックにあります。原画も塗りも、おそらく作品のコンセプト上わざとそうしてるのだと思いますが、「未熟」というイメージなんですよね。それから、光と影が非常に面白いです。一般的な「エロゲー塗り」ではこうはいかないでしょう。

 もうひとつ、シチュエーションという部分を推しておきましょうか。ひとつ強烈に覚えているのが、主人公とある女の子がお互い裸で教室のロッカーの中に隠れるシーン。隠れる必要がなくなって外に出ると彼女はすっかり濡れていて、そのまま……以下略です。あともうひとつ、ある(別の)女の子が、暑いからといってスカートを脱いで教室の掃除を始めるシーンとか、印象に残ってます。

 そんな感じで、グラフィックも、お話も、なんだか独特の「淡さ」のある作品だと思いました。これの前の「処女宮」という作品も、このメーカのデビュー作だと思うのですが、当時なかなか衝撃的だったんですよ。


「処女宮〜栗毛の潮吹き少女たち〜」(mini)

 こちらはマリア様的な百合ものです。こういうのは、主人公(♀)が一番ウブ、というのがいいですね! というわけで、お好きな方をどうぞ。
posted by 桐原巳弥人 at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年07月04日

イロモノすれすれのバカゲー 「母娘どんぶり」


「母娘どんぶり」(び〜にゃん)

 商業作品です。最初のパッケージ版の発売は2000年。これも既に懐かしいという感覚です。

 一言で言ってバカゲー。三組の「母親とその娘」が出てくるのですが、みんな何かしら親子関係に妙なところがあり、可笑しい展開をします。例えば主人公家の母親(義母です)は性に対してけっこう開けっぴろげで、娘(主人公の義妹ですね)の身体を使って主人公に対して性教育みたいなことをしたり、お隣さんの母親は超だらしなくて主人公の童貞を狙って誘惑してきたり……ちゃんと、エロ的にも盛りだくさんの内容になっとります。

 何よりもアホなのが、擬音?をそのままSEにしてあること。射精シーンでは、実際に銃声が鳴ります。すると、どんなシーンでどんなことになるのか……それは皆さん自分の耳でお確かめになると良いと思います。音を使ったこれ以上のバカゲーは金輪際出てこないのではないかと。

 ここまで書いて今気付きましたが、もしかしたら、sol-fa-softのヘンな展開の原点はこのへんにあるのかもしれません。個人的には「間違いなく名作である」と言い切りたいところ。(笑)
posted by 桐原巳弥人 at 04:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年07月01日

楽しい陵辱もの「脅迫〜終わらない明日〜」


「脅迫〜終わらない明日〜」(アイル)

 商業作品です。最初の98版が1996年(!)、Windowsリメイク版が1998年に発売されました。これもけっこう有名作品でしょうか。懐かしいですね。

 陵辱ものというと、とにかくどろどろしていたたまれないところが苦手なのですが(個人的な話です(笑))、たまにストーリーが面白く、先が気になってじっくり遊んでしまう陵辱ものがあるんですよね。本作がそんな「楽しい陵辱もの」の筆頭かと思います。

 システム的にはオーソドックスなアドベンチャーと言えると思うのですが、とても激しく分岐します。それをさらに遊びやすくしているのがS-Naviと称するフローチャートの存在。様々な展開を手軽に楽しめるのが本作の最大の魅力でしょう。

 ストーリーは、タイトルの通り脅迫ものです。今で言う「寝取られ」の要素を多く含むのではないでしょうか。(寝取られは専門でないのでよくわかりませんが) 

 もう、言うことはこればっかりですが、とにかく遊びやすいです。コンプリートを目指すとなるとけっこう時間がかかるかもしれませんが、ちょろっとプレイしてみて、気になる分岐だけ潰して飽きたらそれでいいや、という遊び方も良いのではないでしょうか。DL版は安いですし。
posted by 桐原巳弥人 at 02:56| Comment(3) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年06月28日

士道不覚悟切腹よ 「行殺新選組ふれっしゅ」


[DLsite]

 商業作品です。パッケージ版の発売は2000年4月。あのライアーソフトの懐かしい2作目ですね。実は1作目が好きなのですが、ほとんどなかったことになっているように見受けられるのは実に残念なことです。(笑)

 本作の題材は新撰組! エロゲーらしく、メンバーは全て女性になっております。名前も近藤勇子とかそういういいかげんな感じなのですが、特に可笑しいのはカモミール・芹沢。通称カモちゃん。なんと外国人になってしまいました。くわばらくわばら。

 ストーリーも、幕府転覆を目論むキンノーをとにかく行殺、といういいかげんな感じ。首尾一貫してあほらしいテイストです。ちなみに行殺というのは人の死を1行で描いちゃうよ、というネットゲーム用語なんですが……ネットゲームって知ってます? 古いよなあ。私は狂的科学部だったり第二警察だったりしたのですがそんなことはどうでもいいですね。

 そして、本作が有名作である一番の理由はこの主題歌でしょう。初めて聴いたときはぶっとびました。同様な方は多いと思います。まあ、ふざけてる系エロゲーソングの古典としては必聴の1曲かもしれません。

 以上、かつてないほどいいかげんにレビューしてみました。たまにはこういうおふざけゲームもいかがでしょうか。
posted by 桐原巳弥人 at 00:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年06月23日

まひるくんのなら飲める!! 「ねがぽじ 〜お兄ちゃんと呼ばないでっ!!〜」


「ねがぽじ 〜お兄ちゃんと呼ばないでっ!!〜」(ACTIVE)

 商業作品です。名作というか、超有名作なのですが。発売は2001年、美少女ゲームにおける「男の娘もの」の草分け的存在です。

 主人公はちっちゃくて可愛い女の子なのですが、ある日自分が男性であることに気づくというものすごいストーリー。彼女(彼ですが)はそれまで、自分でもちょっと変かなと思いながらも、完全に女性として暮らしていたのです。分岐によって色々なお話になりますが、そこからの人間関係の変化、というのがメインテーマでしょうか。基本的には学園でドタバタなラブコメです。

 「男性によるショタ萌え」というジャンルは意外と昔からくすぶっていたのですが、この作品の出現によって一気に燃え上がったような感があります。この作品によって全てが狂った、という方もたくさんいることでしょう。(笑)
 ぜひこの倒錯の世界を味わってみて下さい。と言っても、プレイ感は意外と普通の美少女ゲームなんですけどね。

[DLsite]
[DMM]
posted by 桐原巳弥人 at 03:46| Comment(2) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年06月19日

掘って掘って掘りまくれ!「D.I.G.」


「D.I.G」(アアル)
[DLsite]

 商業エロゲーです。はっきり言ってイロモノ。エロシーンが存在しますが、「おまけ」と割り切るべきかもしれません。それでも、何が何でもおすすめしたい。古き良き時代の何かを思い起こさせるものが、この作品にはあるのです。まずは……画面写真をご覧ください。勝手にスキャンして勝手に掲載します。

dig1 dig2
(同様のものが以前はDLsiteのサンプルページにも掲載されていた気がしますが、削除されてしまったようです)

 これがメインのゲーム部分の画面ですが、いかがでしょうか。なんか、懐かしさに燃えてくるものがありませんか? 内容はもう、見たまんまです。体力(敵の攻撃を受けると減ります)やスタミナ(掘ったり攻撃したりすると減ります)を管理しながら、地下深くへ掘り進んで、捕まっている女の子(や村人)を助けていく、という感じ。

 そして、最初は閑散としていた村(何かの災難に遭ったらしいです)が、村人を助けていくことによって、どんどん復興していきます。次はその画面を……

dig3 dig4

 左がゲームを始めたときの状態、右が復興途中の状態です。もっともっと賑やかになります。

 私は購入後、2日間くらいかけて掘りまくり、一気に最後までプレイしました。何というか、癖になって途中でやめられないゲームです。階層が進むにつれて急に敵が強くなったり、そういったバランスに関して難のある部分もあるにはあるのですが、それもレベルアップやアイテム集め等でなんとか解決できるので、個人的にはそれはそれで嬉しい経験ができたと感じています。

 以上、少しでもグッときた方はぜひ買ってみてください。今のゲーム業界には、このような素朴なゲームが必要なのです。(笑)
posted by 桐原巳弥人 at 04:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)

2008年06月08日

よーしパパ、天魔育てちゃうぞ!「Fifthシリーズ」


「Fifth」(RUNE)
[DLsite]


「Fifth Twin」(RUNE)
[DLsite]


「Fifth Aile」(RUNE)
[DLsite]

 商業作品です。最初のFifthはかなり古くて、パッケージ版の発売は1999年ですって。もうそんなに経ちますか…。

 ゲームの内容はいずれも、主人公が「天魔の幼精」である女の子を引き取り、父となって彼女(たち)を育てるというもの。その人数は、Fifthは1人、Twinは2人、Aileは4人(!)です。育て方次第で、天使になったり悪魔になったりします。
 彼女らはみんな「お父さん」であるところの主人公にべったりですので、「よーし、俺がお父さんだ!!」という気分に浸れること請け合いです。(笑) そんな勢いで色々と彼女たちの面倒を見るのですが、何かにつけて、Hな展開になっちゃうんですよね。シチュエーション数はいずれもかなりのものです。それから、個性豊かなサブキャラもいちいちHシーンが用意されてたりします。

 いずれも世界観は同じですがストーリーの繋がりは意識しなくていいので、どこから始めても大丈夫です。エロを求めてギンギンになってプレイするとゲーム部分が邪魔に思えてしまうかもしれませんが、適当にプレイしても、けっこうザクザクとHシーンにたどり着けるはず。(たぶん)

 とにかく、原画・野々原幹センセの絵柄がサイコーなんですよねー。この方の描くキャラはどの作品でも素晴らしくて、他にも色々DL系で発売されていますが……またそのうちご紹介します。ボクの大好きなリトルモニカがまだ出ていませんので!
posted by 桐原巳弥人 at 00:09| Comment(2) | TrackBack(0) | 紹介/商業ゲーム(成人向け)